ウルティマ7 副題、The Black Gate (ザ・ブラックゲート) 1992年

ウルティマ6から200年後という設定です。(なぜロードブリティッシュが元気なのかというのも、徐々に解明される謎です)

ブリタニアにフェローシップという宗教団体が登場し、ロードブリティッシュが押し進める徳治政治をあたかも支援してるような活動をしました。 ところがフェローシップを非難したり脱会したりした人たちが次から次へと謎の死をとげたのです。

実はフェローシップは宗教の名を借りてブリタニアを支配しようとした集団だったのです。 そして、その背後にガーディアン(守護神)という謎の悪魔がいることをアバタールは知りましたが、 7ではフェローシップを滅ぼすところまでしか出来ませんでした。
ちなみにこの続編(Ultima 7 Part2 Serpent Isle)では、ロードブリティッシュの友、名誉の守護者でもあるデュプレがアバタールの身代わりになって命を落とすという衝撃的な事件が……。





ウルティマ8 副題、The Pagan (ペイガン) 1994年

アバタールはガーディアンによってペイガンという別世界に連れ去られました。ウルティマ8の目的はそこから脱出することです。

そこから戻るためにはその世界に住む4人の巨人を倒さなければなりません。ところが4人の巨人はその世界を支える神様だったのです。

その巨人を倒すたびにその地の人が、病やその他で苦しみ死んでいく、それがわかっていながら、その巨人を倒さなければならない……。

そんな状況にアバタールは追い込まれました。

アバタールは心を鬼にして巨人に挑んで行きます。正義のために他人を犠牲にしていいのかどうか、自らに問いかけながら……。





ウルティマ9 副題、Ascension(昇天) 1999年

ウルティマシリーズの最終作品。過去のウルティマの様々な謎もこの作品で解き明かされます。

この作品の制作過程でオリジン社はEA社の傘下に入り、そしてこの作品を最後にリチャードギャリオットがオリジン社を離れました。 またこの原稿を書いている時点ではリチャードギャリオットはDestinationGame社を設立しています。 ウルティマ制作メンバーも移籍していますし、また新たな楽しさを私たちに与えてくれるに違いありません。

ココから下はネタバレなので、まだ未プレイの方もいますから、どうしても見たい方は反転させて見てください。

ガーディアンの秘密が徐々に解き明かされます。なぜガーディアンのような強大な力を持った悪がここまでアバタール1人にこだわるのでしょうか。 何故、ガーディアンはアバタール1人を倒す事が出来ないのか?


そしてガーディアンがアバタールを倒せないだけではなく、アバタールもガーディアンを倒すことが出来ませんでした。これも不思議な事でした。

ガーディアンの秘密を探るために、霊性に長けたシャミノは黄泉の国に行きます。 そこでガーディアンの正体を突き詰めることが出来たのですが――とアバタールがウルティマ4でアバタールになったときに、 それまで持っていた悪の部分が別世界で凝縮したものがガーディアンだったのです。アバタールは嘆きました。

ロードブリティッシュは今度はガーディアンの手先となったロードブラックソンと一対一の決戦を挑みました。 最後の決着は自分自身で付けたかったのです。

ロードブリティッシュ城にかつての仲間が全員集合しました。

4から登場しているアバタールコンパニオン達です。いままで何度危機を彼らと共に乗り越えてきた事でしょうか。

しかしアバタールは知っていました。仲間に支えられるのも今日で終わる事を――自分しかできない事があると、彼は理解していたのです。


ついにアバタールはガーディアンの部屋にたどり着きました。そして最後の決心をしました。

ガーディアンを倒す方法は一つだけ――ガーディアンを道連れに自分を滅ぼすしかないと悟ったのです。

「VAS KAL AN MANI IN CORP HUR TYM」

アバタールの声が響きます。最終破壊の魔法アーマゲドンを唱え、アバタールはガーディアンと共にこの世から完全に消え去りました。

ここに全宇宙は善と悪が均衡を取り戻し、平和=安定がよみがえりました。 同時にタイムロードの最大使命であった「宇宙バランス回復計画」も無事完結しました。

ソーサリアの偉大な叙事詩はここに大団円を迎えたのです。


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